こんにちは、ヒロです。
猫を迎えたばかりの方の中には「猫のトイレはしつけが必要ではないか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
実は、猫は生まれつき砂の上で排泄する本能を持っているため、犬のようなトイレトレーニングは必要ありません。ただし、快適に使える環境づくりと、飼い主のサポートがとても大切です。
この記事では、猫が安心して使えるトイレ環境や、清潔を保つためのポイントも紹介します。猫の習性を理解して適切な環境を整えれば、トイレの失敗や粗相を防ぎ、飼い主も猫も快適に暮らせるようになりますので、参考にしてみてください。
- 猫にトイレのしつけがいらない理由と本能的な習性
- 猫が安心して使えるトイレ環境の整え方
- 猫のおすすめのトイレの場所や設置ポイント
- 猫のトイレ掃除の正しい方法と清潔を保つコツ
ヒロトイレは猫にとってももちろん重要だからしっかり把握しておかなきゃね!



清潔なトイレの環境を頼むニャー。
猫にトイレのしつけはいらない?


猫は生まれつき「砂の上で排泄する」本能を持っています。そのため、犬のように細かくトイレを教える必要はありません。
祖先であるリビアヤマネコは砂漠に暮らしており、敵に自分の居場所を知られないよう砂で排泄物を隠していました。この習性が現代の猫にも受け継がれているため、猫砂を使ったトイレを用意するだけで自然に排泄できることがほとんどです。
ただし、猫がどこで排泄すればよいかを理解するには、飼い主のサポートが欠かせません。ここからは、トイレの場所を覚えさせるための具体的なサポート方法を紹介します。
サポート方法①:排泄のサインが出たらトイレに連れていく
猫がトイレに行きたがっているサインは、床のにおいを嗅ぐ、うろうろする、しゃがむなどの行動です。
こうした仕草を見つけたら、優しく抱き上げてトイレに連れて行きましょう。繰り返すことで自然と「ここがトイレ」と覚えてくれます。
サポート方法②:においでトイレの場所を覚えさせる
猫は嗅覚が優れており、自分のにおいがする場所を安心できる場所と認識します。
排泄後の猫砂を少し残しておいたり、おしっこを拭いたティッシュをトイレに置いたりすると、トイレの場所を覚えやすくなります。
サポート方法③:失敗しても叱らず静かに対応する
トイレ以外の場所で排泄してしまっても、叱るのは逆効果です。
猫は排泄そのものを叱られたと誤解し、隠れて排泄したり、我慢して病気になることもあります。失敗した場合は、臭いをしっかり消し、再びトイレに誘導してあげましょう。
サポート方法④:安心して使えるトイレ環境を整える
猫が快適に感じるトイレは「清潔」「静か」「広さが十分」という3点が基本です。
狭くて汚れたトイレでは落ち着けず、別の場所で排泄してしまうこともあります。清潔で落ち着ける環境を整えれば、猫は自然とトイレを使うようになります。



猫は一度トイレと認識したら、スムーズにトイレができるようになるよ!



トイレは任せてほしいニャ!わんちゃんより早く覚えるニャー。
猫のトイレに必要なもの
猫のトイレに必要なものは「猫砂」と「トイレの容器」です。
どちらも猫が安心して排泄できる環境を整えるために欠かせないアイテムです。この2つの組み合わせが猫の好みに合っていないと、トイレを使わなくなったり、粗相をしてしまう原因になります。
ここでは、それぞれの選び方とポイントを紹介します。
猫砂


猫砂は、猫がトイレを快適に使えるかどうかを左右する重要なアイテムです。
猫は足の裏の感触やにおいに敏感で、気に入らない砂だとトイレを避けることがあります。主な種類には以下のようなものがあります。
- 鉱物系(ベントナイトなど):自然の砂に近く、固まりやすいタイプ。多くの猫が好む傾向があります。
- 紙タイプ:軽くて扱いやすく、掃除もしやすいですが、砂が飛び散りやすい点に注意が必要です。
- 木製タイプ:ヒノキなどの天然素材で作られたものが多く、消臭力に優れています。
- おからタイプ:軽くてトイレに流せるタイプもあり、環境にやさしい素材です。
- シリカゲルタイプ:吸水性と脱臭力に優れていますが、粒の感触を嫌がる猫もいます。
どの猫砂が合うかは猫によって異なるため、最初は鉱物系など自然の砂に近いタイプから試してみるのがおすすめです。
また、猫がしっかり掘れるように、砂は3〜5cmほどの深さで入れると良いでしょう。砂が少なすぎると、猫が落ち着かず排泄を我慢してしまうことがあります。
ちなみに我が家では、鉱物系を利用しております。
トイレの容器


トイレの容器は、猫の体に合った大きさと形を選ぶことが大切です。
サイズが小さいと猫が窮屈に感じ、排泄をためらうことがあります。目安として、猫が立った状態で体がすっぽり入る「体長の1.5倍ほどの広さ」が理想です。
猫のトイレの種類には、以下のようなタイプがあります。
- オープンタイプ:通気性がよく、猫が自由に出入りしやすい。開放的な性格の猫におすすめ。
- 屋根付きタイプ:においが外に漏れにくい反面、狭く感じる猫もいます。落ち着いて排泄したい猫には適しています。
- システムトイレ:上下が二重構造になっており、下段のシートが尿を吸収します。掃除の手間を減らしたい飼い主に人気です。
また、トイレの深さも大切です。深すぎると子猫や高齢猫には入りづらく、浅すぎると砂が飛び散りやすくなります。猫の年齢や体の大きさに合わせて高さを選びましょう。
さらに、清潔を保つことも欠かせません。トイレが汚れていると猫は使いたがらなくなるため、毎日排泄物を取り除き、定期的に丸洗いして清潔な状態を保つことが大切です。
我が家では、オープンタイプを利用しております。



猫砂と容器は常に清潔しておくのが大切!



人間と同じく猫も清潔なトイレ環境が好きだニャー。
猫のトイレのおすすめの場所
猫のトイレは「静かで落ち着ける場所」に設置するのが理想です。
猫は音や人の動きに敏感で、安心できない環境では排泄を我慢してしまうこともあります。ここでは、猫が安心して使えるおすすめのトイレの設置場所を紹介します。
猫のトイレは「静か」「清潔」「通気性が良い」ことを意識して場所を選ぶと、猫が安心して使える環境を整えやすくなります。
静かで人の出入りが少ない場所


猫は警戒心が強いため、落ち着ける静かな環境を好みます。人の行き来が少ない部屋の隅や、家具の影などにトイレを設置すると安心して排泄できます。
特におすすめなのは、部屋の隅やリビングの一角です。人の気配を感じつつも、視線が集中しない位置であれば猫もリラックスしやすくなります。
また、洗面所の一角も良い選択です。生活音が少なく、通気性も確保しやすいため、猫が落ち着いてトイレを使える空間になります。
食事スペースから離れた場所


猫はとてもきれい好きな動物です。
食事をする場所と排泄をする場所が近いと、衛生面を気にしてトイレを使わなくなることがあります。そのため、食器や水皿からは離れた場所にトイレを置くことが大切です。
部屋が狭い場合は、仕切りや家具を活用して空間を分ける工夫をすると、猫も安心して使えるようになります。
風通しのよい場所


トイレはにおいがこもりやすいため、風通しのよい場所に置くことも重要です。
換気がしやすい場所であれば、においの問題を軽減し、清潔な環境を保ちやすくなります。
特に窓がある部屋の隅や扉付近の風通りの良いエリアなどはおすすめです。夏は湿気がこもりやすいため、空気が循環する場所を選ぶと衛生的にも快適です。



猫も人間と同じく静かで落ち着ける環境でトイレがしたいんだよね。



トイレは恥ずかしいから基本落ち着ける場所でしたいニャー。
猫のトイレの掃除方法
猫のトイレを清潔に保つことは、猫が安心して排泄できる環境を維持するためにとても大切です。
猫はきれい好きな動物で、トイレが汚れていると排泄を我慢したり、別の場所でしてしまうことがあります。
ここでは、毎日行う掃除の方法と、定期的に行うお手入れの仕方を紹介します。
毎日のお手入れで清潔を保つ


猫のトイレは、1日1~2回程度の掃除を目安に行うのが理想です。特に朝と夜に排泄物を取り除くことで、においや汚れを防げます。
掃除をするときは、スコップを使っておしっこやうんちで固まった部分の砂をすくい取ります。きれいな砂まで一緒に捨てないよう、網目のスコップを使うと効率的です。
また、トイレの周りに飛び散った砂もこまめに掃除機やコロコロで取り除くと、部屋を清潔に保てます。
特に夏場は湿気でにおいがこもりやすいため、無香料の消臭スプレーや脱臭剤を使うと快適に保てます。香りの強い製品は猫が嫌がることがあるため、自然なタイプを選ぶようにしましょう。
定期的な丸洗いでリセットする


見た目がきれいでも、トイレの容器には汚れや菌が少しずつ蓄積しています。月に1〜2回を目安に、猫砂をすべて捨ててトイレ全体を洗うようにしましょう。
洗う際は、中性洗剤を使ってスポンジで優しくこすり洗いします。洗剤が残ると猫がにおいを嫌がるため、しっかりすすぐことが大切です。金属たわしなどで強くこすると、容器に傷がついてにおいが染み込みやすくなるので注意してください。
洗い終えたあとは、水気を完全に拭き取り、しっかり乾かしてから新しい砂を入れるようにします。湿った状態で砂を入れると、雑菌が繁殖する原因になるため注意が必要です。



猫はきれい好きだから、汚いとトイレしたくなくなるから常に清潔なトイレ環境を用意してあげよう!



猫のきれい好きをなめちゃいけないニャー。
猫が粗相する時の原因


猫がトイレ以外の場所で排泄してしまうと、飼い主としては心配になります。
実は、猫が粗相をするのには必ず理由があります。トイレの環境が気に入らない場合もあれば、体調やストレスが関係していることもあります。
ここでは、猫が粗相してしまう主な原因を3つの視点から紹介します。
トイレ環境が合っていない
猫が粗相する理由の中で最も多いのが、トイレそのものに不満がある場合です。トイレが狭い、汚れている、砂が合わないなど、少しの不快感でも猫はトイレを使わなくなります。
例えば、トイレのサイズが小さすぎると体を動かしづらく、落ち着いて排泄できません。また、トイレの掃除が行き届いていないと、猫はその場所を避けてしまいます。猫はとてもきれい好きなので、汚れたトイレは使わないのが自然な行動です。
さらに、砂の種類が好みに合っていないことも原因になります。粒が大きすぎたり、香りが強い砂を嫌う猫も多いため、違う種類の猫砂を試してみるのも効果的です。
ストレスや環境の変化
猫は環境の変化にとても敏感な動物です。引っ越し、新しい家具の導入、家族構成の変化(赤ちゃんの誕生や他の動物の追加など)など、ちょっとした変化がストレスになることがあります。
ストレスを感じた猫は、落ち着かない気持ちからトイレ以外の場所で排泄してしまうことがあります。特に、布団やソファの上など、飼い主のにおいが残る場所で粗相をするのは、安心感を求めているサインでもあります。
また、トイレの場所を急に移動した場合も、猫が新しい場所を認識できずに失敗してしまうことがあります。トイレを動かすときは、少しずつ位置をずらして慣れさせましょう。
体調不良や加齢によるもの
粗相の背景には、健康上の問題が隠れていることもあります。特に、膀胱炎や尿路結石などの泌尿器系のトラブルがあると、排泄時に痛みを感じるため、トイレを避けてしまうことがあります。
また、高齢の猫の場合は、足腰の弱りや視力の低下によってトイレにうまくたどり着けないこともあります。段差のあるトイレをまたぐのが難しくなっている場合もあるため、浅めのトイレや出入りがしやすい形状に変えてあげると良いでしょう。
普段より排尿や排便の回数が多い、血尿が混じっている、排泄時に鳴くなどの異常が見られるときは、早めに動物病院で相談することが大切です。
猫の粗相には、「トイレ環境」「ストレス」「健康状態」といった複数の要因が関わっています。原因を正しく見極めることで、再発を防ぎ、猫が安心して暮らせる環境を整えられます。



猫のトイレ我慢は健康によくないから常に様子は観察しておこう!



いつもトイレの状態をみてほしいニャー。
猫が粗相しないための対策


猫がトイレ以外の場所で排泄してしまうのは、環境やストレス、体調などさまざまな要因が関係しています。
粗相を防ぐためには、原因に合った対策を行い、猫が安心して排泄できる環境を整えることが大切です。
ここでは、猫が粗相をしないようにするための具体的な対策を紹介します。
トイレを常に清潔に保つ
猫は非常にきれい好きな動物です。トイレが汚れていると、使うのをためらい、別の場所で排泄してしまうことがあります。そのため、毎日1~2回ほど掃除をして清潔さを保つことが大切です。
おしっこやうんちをした後はスコップですぐに取り除き、砂が湿ってきたら早めに交換しましょう。特に夏場はにおいがこもりやすいため、定期的な丸洗いも欠かせません。
猫にとって「いつでも気持ちよく使えるトイレ」を維持することが、粗相防止の第一歩です。
トイレ環境を猫の好みに合わせる
トイレの大きさ、砂の種類、設置場所が猫に合っていないと、猫はトイレを避けてしまいます。
まず、トイレのサイズは体長の1.5倍を目安に、猫が中で自由に動ける広さのものを選びましょう。狭いトイレは窮屈に感じてストレスの原因になります。
猫砂は、粒が細かく自然の砂に近い「鉱物系」を好む猫が多いですが、個体差もあります。もしトイレを使わなくなった場合は、別の種類を試してみると改善することがあります。
また、トイレの場所も重要です。静かで人の出入りが少ない場所を選ぶことで、猫が安心して使えるようになります。
ストレスを減らす環境を整える
猫は環境の変化に敏感で、ストレスを感じるとトイレの失敗を起こしやすくなります。引っ越しや家具の配置替え、来客などで生活環境が変わったときは、猫が安心できる時間と空間を確保してあげましょう。
特に、猫が落ち着ける隠れ場所やお気に入りの寝床を用意してあげると、気持ちが安定しやすくなります。また、遊びやスキンシップの時間を増やすことで、ストレス解消につながります。
複数の猫を飼っている場合は、トイレの数が足りていないことが原因になることもあります。猫の数+1個のトイレを用意し、それぞれの猫が安心して使えるように配置しましょう。
粗相をしても叱らない
粗相をしてしまったときに叱るのは逆効果です。猫は排泄そのものを怒られたと誤解し、隠れて排泄するようになることがあります。叱る代わりに、粗相した場所のにおいをしっかり消すことが重要です。
においが残っていると、その場所を再びトイレと勘違いしてしまうため、ペット用の消臭スプレーなどで丁寧に掃除をしましょう。強い香りの洗剤は猫が嫌がることがあるため、無香料のものを選ぶと安心です。
健康状態をチェックする
粗相が続く場合、健康上の問題が隠れている可能性もあります。膀胱炎や尿路結石などの泌尿器のトラブルは、排泄時の痛みが原因でトイレを避けることがあります。
次のような症状が見られたら、早めに動物病院で診てもらいましょう。
- 排尿時に鳴く、または痛がる様子がある
- 尿の回数が異常に多い、または少ない
- 血尿が出ている
- トイレに行っても排尿できない
猫が安心して排泄できるように、清潔なトイレと穏やかな環境、そして健康管理を心がけることが、粗相防止の一番の対策になります。



猫が安心してトイレができるように飼い主としてできるサポートはしていこう!



私はセンシティブだから温かく見守ってほしいニャー。
猫のトイレのしつけについてのまとめ
本記事は以上です。
改めてですが、猫はもともと砂の上で排泄する本能を持っているため、厳密なトイレのしつけは必要ありません。
大切なのは、猫が安心して使える清潔なトイレ環境を整えることです。静かで落ち着いた場所に設置し、こまめな掃除を心がければ、猫も飼い主も快適に過ごせます。
ぜひ猫の性質を考慮して猫にとって快適なトイレ環境を用意してあげましょう。





