こんにちは。
猫を飼っていると、「猫にマタタビをいつから与えていいの?」と疑問に思うことがあります。
マタタビとは、猫を興奮させたりリラックスさせたりする特別な植物であり、多くの猫が好みます。
しかし、適切なタイミングや量を知らずに与えてしまうと、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
本記事では、猫 マタタビ 効果や安全な猫 マタタビ 使い方について詳しく解説します。
さらに、猫にマタタビを与える際の注意点や、初めて使う飼い主向けのおすすめ商品も紹介するので、愛猫に最適な与え方を知りたい人はぜひ参考にしていただければと思います。
マタタビとは?

マタタビとは、マタタビ科マタタビ属の落葉つる性植物のことを指します。
日本では北海道から九州までの山林に自生しており、6〜7月頃に白い花を咲かせるのが特徴です。
特に、マタタビの実の中でも「虫えい果(ちゅうえいか)」と呼ばれるものが猫に強い影響を与えることで知られています。
マタタビの名前の由来
マタタビという名前の由来には諸説ありますが、古くから旅人がこの実を食べることで疲れが取れ、「また旅を続けられる」という意味が込められていると言われています。
また、マタタビの実には薬効があり、昔から人間の健康維持のための生薬としても利用されてきました。
猫とマタタビの関係
猫がマタタビに強く反応するのは、マタタビに含まれる特定の成分が関係しています。
これらの成分が猫の嗅覚や神経を刺激し、一時的に興奮状態になったり、リラックスしたりする反応を引き起こします。
こうした現象から、「猫にマタタビ」という言葉が生まれ、猫の好物として広く知られるようになりました。
マタタビの種類と特徴
マタタビにはいくつかの種類があり、それぞれの部分が異なる使われ方をしています。
- 粉末タイプ:乾燥したマタタビの実を粉末状にしたもの。爪とぎやおもちゃに振りかけるのに使われる。
- スプレータイプ:マタタビの成分を抽出し、スプレー状にしたもの。布製品や爪とぎに吹きかけて使用する。
- 実や枝:乾燥させたマタタビの実や枝は、猫がかじることでストレス発散やデンタルケアの役割を果たす。
- 葉:効果は比較的弱めだが、乾燥させておもちゃなどに利用されることもある。
次の章では、マタタビが猫に与える効果について詳しく解説します。
マタタビが猫に与える効果は?
マタタビを猫に与えると、多くの猫が興奮したり、リラックスしたりする反応を見せます。
これは、マタタビに含まれる「マタタビラクトン」や「ネペタラクトール」といった成分が、猫の嗅覚や神経を刺激するためです。
では、具体的にどのような効果があるのでしょうか?
1. リラックス効果
マタタビを嗅ぐと、一部の猫は安心したような表情を見せたり、ゴロンと寝転がったりすることがあります。
これは、マタタビの成分が猫の脳に働きかけ、気分を落ち着かせる作用を持つためです。
特に、新しい環境に慣れない猫やストレスを感じている猫には、マタタビが気持ちをリラックスさせる手助けをすることがあります。
2. ストレス発散
マタタビを与えた後、猫が走り回ったり、床に体をこすりつけたりする行動をすることがあります。
これは、マタタビによって神経が刺激され、運動量が増えるためです。
運動不足や退屈を感じている猫には、適量のマタタビが良い気分転換になります。
3. 食欲の向上
マタタビの香りは、猫の食欲を刺激することがあります。
食欲が落ちている猫に対し、キャットフードに少量のマタタビを振りかけると、食べる意欲がわくことがあります。
ただし、病気が原因で食欲が落ちている場合には、根本的な治療が必要なので、獣医師に相談することが大切です。
4. しつけや環境への適応
マタタビを使って、猫を特定の場所に誘導することもできます。
例えば、新しい爪とぎやベッドを気に入ってもらいたいときに、マタタビの粉末やスプレーを少量かけると、その場所に興味を持ちやすくなります。
また、キャリーケースやトイレにマタタビを使うと、猫がスムーズに入ってくれることもあります。
5. 運動不足の解消
おもちゃにマタタビを仕込んでおくと、普段あまり遊ばない猫でも、興味を持って動き回ることがあります。
特に、高齢の猫や運動不足の猫には、軽い刺激となり健康維持にも役立ちます。
ただし、過度な興奮を避けるために、適量を守ることが大切です。
6. マタタビに反応しない猫もいる
すべての猫がマタタビに反応するわけではありません。
猫によってはまったく興味を示さないこともあります。
特に、子猫や高齢猫、去勢・避妊手術を受けた猫は、マタタビに対する反応が弱い傾向があります。
この場合、無理に与える必要はなく、ほかの遊びやリラックス方法を試してみるのがよいでしょう。
猫にマタタビを与える適齢期は?
マタタビは、猫に興奮やリラックス効果を与える植物ですが、いつから与えてよいのか気になる人も多いでしょう。
結論として、猫にマタタビを与えるのは生後6か月~1歳以降が適しているとされています。
これは、猫の体や神経系が未発達な時期に与えると、過度な刺激になってしまう可能性があるためです。
ここでは、マタタビを与える適齢期とその理由について詳しく解説します。
1. なぜ生後6か月未満の子猫には向かないのか?
マタタビには、猫の嗅覚や神経を刺激する成分が含まれています。
しかし、生後6か月未満の子猫は、嗅覚や神経系がまだ完全に発達していません。
そのため、マタタビを与えると、過剰に興奮してしまったり、逆に怖がってしまったりすることがあります。
また、一部の研究では、子猫はマタタビの成分に反応しにくいとも言われています。
実際に、生後6か月未満の猫にマタタビを与えても、ほとんど反応を示さないことが多いです。
2. 生後6か月~1歳が適齢期とされる理由
生後6か月を過ぎると、猫の体や神経がしっかりと発達し、マタタビの香りや成分に適切な反応を示すようになります。
この頃から、マタタビのリラックス効果やストレス解消効果をうまく活用できるようになります。
ただし、いきなり大量に与えるのではなく、ごく少量から試すことが大切です。
例えば、粉末をほんの少し嗅がせる程度にして、猫の様子を観察しながら与えてみましょう。
3. 高齢の猫へのマタタビの影響
シニア期(10歳以上)の猫になると、マタタビへの反応が弱くなることがあります。
これは、加齢によって嗅覚や神経の感受性が低下するためです。
また、高齢の猫は心臓や腎臓に負担がかかりやすいため、過剰な興奮を避けるためにも、マタタビの使用は慎重にする必要があります。
特に、持病を持っている猫や、体力が落ちている猫には、マタタビを与えないほうが安全です。
もし使用する場合は、獣医師に相談することをおすすめします。
4. マタタビの反応には個体差がある
マタタビに対する反応は、すべての猫が同じではありません。
猫の性格や体質によって、強く反応する猫もいれば、全く興味を示さない猫もいます。
特に、去勢・避妊手術を受けた猫は、マタタビへの反応が薄くなる傾向があると言われています。
また、一部の猫は生まれつきマタタビに対する感受性が低いため、適齢期になっても反応しないことがあります。
猫へのマタタビの効果的な使い方
猫へのマタタビを使用する場合の効果的な方法についていくつかご紹介します。
1. しつけやトレーニングのご褒美として使う
マタタビは、猫にとって特別な嗜好品です。
そのため、爪切りやブラッシング、シャンプーなどを頑張った後のご褒美として活用できます。
猫が嫌がるケアをスムーズに行うために、「終わったらマタタビがもらえる」と学習させると、少しずつ受け入れてくれるようになります。
2. 新しい環境に慣れさせるために使う
引っ越しや新しい家具の導入、キャリーケースの使用など、猫にとって環境の変化は大きなストレスになります。
このような場合、キャリーケースや新しいベッドにマタタビの粉やスプレーを少し振りかけると、猫が興味を持ちやすくなります。
これにより、新しい環境への抵抗感を和らげる効果が期待できます。
3. 遊びの時間をより楽しくする
猫が遊びに興味を示さない場合、おもちゃにマタタビの粉をふりかけたり、マタタビ入りのおもちゃを活用したりすると、遊びへの意欲を高めることができます。
特に運動不足の猫には、マタタビを使って興味を引きつけ、活発に動く機会を増やすのが効果的です。
4. 食欲増進のサポートとして使う
猫の食欲が落ちたとき、キャットフードに少量のマタタビをふりかけると、興味を持って食べ始めることがあります。
また、水分摂取量が少ない場合は、飲み水にごく少量のマタタビエキスを加えると、飲みやすくなることもあります。
ただし、食欲不振の原因が病気の場合もあるため、長期間続く場合は獣医師に相談しましょう。
5. 猫のストレス軽減に活用する
猫は環境の変化や飼い主の留守、他のペットとの関係などでストレスを感じることがあります。
そんなとき、マタタビのリラックス効果を利用すると、猫の緊張を和らげることができます。
爪とぎやお気に入りのスペースにマタタビを使うと、安心して過ごせるようになることが期待できます。
6. 高齢猫の脳の活性化に役立てる
マタタビを使ったおもちゃや噛める枝タイプのマタタビを与えることで、噛む行為が脳への良い刺激となり、シニア猫の認知機能を活性化する可能性があります。
ただし、高齢猫は体力が落ちていることが多いため、刺激が強すぎると負担になることもあるので注意が必要です。
7. 与える頻度と適量を守る
マタタビを頻繁に与えすぎると、猫が慣れてしまい、効果が薄れる可能性があります。
そのため、1週間に1〜2回程度にとどめ、適量(粉末タイプなら耳かき1杯分程度)を守ることが大切です。
また、猫によってはマタタビの刺激が強すぎる場合もあるため、初めて与えるときは少量から試しましょう。
猫へマタタビを使うときの注意点
マタタビは猫にとって魅力的なアイテムですが、使い方を誤ると体調不良や予期しない行動を引き起こす可能性があります。
ここでは、猫へマタタビを使う際に気をつけるべきポイントを解説します。
1. 過剰摂取を避ける
マタタビは適量を守って与えないと、興奮しすぎたり、逆にぐったりしてしまったりする可能性があります。
特に粉末タイプやスプレータイプは効果が強いため、1回の量を耳かき1杯分程度にし、週に1〜2回までにとどめるのが望ましいとされています。
もし猫が過剰にマタタビを摂取すると、以下のような症状が現れることがあります。
- 落ち着きがなくなり、走り回る
- よだれを大量に垂らす
- 攻撃的になる
- 嘔吐や下痢をする
このような症状が見られた場合は、すぐに使用を中止し、状態がひどい場合は動物病院へ相談しましょう。
2. 子猫や老猫、持病のある猫には与えない
マタタビは猫の神経を刺激するため、身体が発達していない子猫や、体力の落ちた老猫、心臓病やてんかんを持つ猫には与えないほうが安全です。
特に子猫は神経系が未発達なため、強い刺激を受けるとパニックを起こすこともあります。
3. マタタビの効果が強すぎる猫には注意
猫によってはマタタビの効果が非常に強く出ることがあります。
たとえば、マタタビを嗅ぐと極度に興奮して攻撃的になったり、周囲にある物に体当たりしたりする猫もいます。
このような場合は、使用を控えるか、少量から試して様子を見るようにしましょう。
4. アレルギー反応が出る可能性がある
まれにですが、マタタビにアレルギーを持つ猫もいます。症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- くしゃみが止まらない
- 目が充血する
- 皮膚を異常に舐める・掻く
- 嘔吐や下痢をする
初めてマタタビを与える際は、少量を嗅がせる程度から始め、異常がないか観察することが大切です。
5. 依存性や耐性がつくことに注意
マタタビには依存性はないとされていますが、頻繁に与えすぎると猫が慣れてしまい、効果が薄れることがあります。
また、常にマタタビを欲しがるようになってしまう可能性もあるため、適度な頻度で使用することが大切です。
6. 与え方を間違えない
マタタビの与え方には大きく2種類あります。
- 嗅がせる(粉末やスプレー)
- 食べさせる(おやつタイプや実の部分)
嗅がせる方法のほうが負担が少なく、長時間楽しめるためおすすめです。
一方で、直接食べさせる場合は量をしっかり管理しないと、胃腸に負担をかける可能性があります。
また、マタタビの枝や実をそのまま与えると、誤飲して喉に詰まらせるリスクもあるため注意が必要です。
7. マタタビの保管場所にも気をつける
猫は嗅覚が鋭いため、飼い主が隠しているつもりでも、マタタビの場所を探し出してしまうことがあります。
袋を破って大量に摂取してしまうと、神経系に強い影響を及ぼす可能性があるため、猫の手が届かない場所で保管するようにしましょう。
8. 妊娠中の猫には与えない
妊娠中の猫にはマタタビを与えないほうがよいとされています。
その理由は、マタタビに含まれる成分がホルモンバランスに影響を与える可能性があるためです。
妊娠中の猫に与えることで、ストレスや体調不良を引き起こす恐れがあるため、慎重に対応しましょう。
猫も喜ぶ!おすすめのマタタビ
マタタビにはさまざまな種類があり、粉末やスプレー、実や枝、おもちゃに加工されたものなどが販売されています。
どのタイプを選ぶかは、猫の好みや用途によって異なります。ここでは、Amazonで購入できるおすすめのマタタビ商品を紹介します。
1. 粉末タイプ|スマック またたび (純末) 2.5g
粉末タイプはマタタビの中でも最も効果が強く、爪とぎやおもちゃ、フードにふりかけて使うことができます。
✅ おすすめポイント
- 純度の高いマタタビ粉末を使用
- 少量でも猫がしっかり反応する
- 使いやすい小分けタイプ
2. スプレータイプ|コメット またたび抽出液スプレー 20ml
スプレータイプは粉が散らばることなく手軽に使えます。キャットタワーや爪とぎ、ベッドなどに吹きかけて活用できます。
✅ おすすめポイント
- 無色透明なので家具や布製品にも使える
- 高純度のマタタビ抽出液を使用
- 興奮しすぎる猫にも適量を調整しやすい
3. 実タイプ|猫用 天然 100% マタタビ 乾燥 実 10g
マタタビの実を乾燥させたもので、噛んで楽しむことができます。細かく削って粉末状にして与えることも可能です。
✅ おすすめポイント
- 九州産の100%天然マタタビ使用
- 長持ちするのでコスパが良い
- 遊びながらストレス発散にも最適
4. 枝タイプ|ポンポリース BIGまたたびの木 2本入
枝タイプのマタタビは、猫がかじることで歯磨き効果も期待できます。噛むことが好きな猫にはぴったりのアイテムです。
✅ おすすめポイント
- 太めの枝で長持ちする
- 天然木をそのまま乾燥させたシンプルな商品
- 遊びながらデンタルケアもできる
猫にマタタビはいつから?についてのまとめ
本記事は以上です。
猫にとってマタタビは魅力的で、遊べるグッズになりますが、活用しすぎると負担をかけてしまう恐れもあります。
マタタビは注意点を把握したうえで使うようにしましょう。