こんにちは。
猫を飼っている人なら誰しも聞く
猫のゴロゴロ、チュパチュパ、ふみふみ。
とても可愛らしい姿ですが、
「あれって何か意味があるの?」
と思った方いるのではないでしょうか。
実は猫のゴロゴロ、チュパチュパの姿、この行動にはただの可愛さ以上に深い意味が隠されています。
猫のゴロゴロ、チュパチュパはリラックスや安心感の表れであることが多い一方で、場合によってはストレスや愛情不足が原因の場合もあります。
本記事では、猫のゴロゴロ、チュパチュパ、ふみふみの理由を解説しながら、知っておくべきポイントについても詳しくお伝えします。
また、飼い主としての対応方法についてもお伝えいたしますね!
猫がゴロゴロと鳴く理由

猫がゴロゴロと喉を鳴らすのは、主にリラックスしているときや満足感を表しているときです。
ただし、他にも複数の理由があります。ここでは、猫がゴロゴロ音を鳴らすさまざまな理由を詳しく見ていきます。
①リラックスと安心感の表現
猫がゴロゴロ鳴いているとき、多くの場合はリラックスしている証拠です。
例えば、飼い主に撫でられているときや、毛布の上でくつろいでいるときにゴロゴロ音が聞こえることが多いです。
この音は、猫が安心し、心地よいと感じている状況で特に頻繁に発生します。
②コミュニケーションの手段
ゴロゴロ音は、猫が飼い主に何かを伝えたいときにも使われます。
例えば、「もっと撫でてほしい」「そばにいてほしい」といった要求を表すことがあります。
また、子猫が母猫に満足感や甘えを伝える際にも、ゴロゴロ音が役立ちます。
③自己治癒やストレスの軽減
実際、ゴロゴロ音には癒しの効果があるとも言われています。
低周波の振動が筋肉をほぐし、ストレスの軽減につながると考えられています。
そのため、怪我をしているときや体調が悪いときでも、猫がゴロゴロと鳴くことがあります。
自ら体調を整えようとする本能的な行動だとされています。
④緊張や不安なとき
一方で、ゴロゴロ音が必ずしもポジティブな感情だけを示すわけではありません。
不安を感じているときや、病気で苦しいときにもゴロゴロと鳴くことがあります。
この場合、いつもと違う鳴き方や行動が見られるため、注意して観察しましょう。
猫がチュパチュパする理由

猫がチュパチュパと毛布や飼い主の手を吸う行動には、いくつかの心理的な理由があります。
この行動は、主に子猫時代の習慣や安心感を求める気持ちからきており、成猫になっても続くことがあります。
猫がチュパチュパする理由を見ていきましょう。
①子猫時代の名残
チュパチュパする理由の一つに、母猫のお乳を飲んでいたときの名残が挙げられます。
猫は子猫の頃、母乳を飲む際に母猫に甘えながら吸う動作をしていました。
そのときの安心感や温かさが心に残っており、柔らかい毛布や飼い主の手を吸うことで、その記憶を再現しようとするのです。
②甘えたい、安心したい気持ち
チュパチュパは、猫が甘えたいと感じているときや、不安を感じたときに見られることが多いです。
飼い主の指や耳たぶなど、温かく柔らかい部分を吸うことで安心感を得ています。
特に、飼い主に寄り添いながらチュパチュパする場合は、信頼と愛情の表れといえるでしょう。
③愛情不足
早い時期に母猫から引き離された猫や、子猫時代に十分に甘えられなかった猫は、成猫になってもチュパチュパ行動が続くことがあります。
これは、母猫の愛情が不足していたために、本能的にその愛情を補おうとしている可能性があります。
④ストレスや不安のサイン
猫が頻繁にチュパチュパをする場合は、ストレスが原因の可能性があります。
引っ越し、家族構成の変化、新しいペットの加入など、環境が変わったときに見られることがあります。
この場合、猫にとってのストレスを軽減し、安心できる環境づくりが必要です。
猫がふみふみする理由

ゴロゴロとチュパチュパと同様に、猫が見せる代表的な行動に「ふみふみ」があります。
このふみふみには、猫が幼い頃に母猫と過ごした経験が大きく影響していると言われています。
見た目は可愛らしいですが、実は猫にとってリラックスや愛情表現の一環なのです。猫がふみふみする理由も見ていきましょう。
①母猫のお乳を飲んでいた頃の記憶
ふみふみの行動は、子猫時代に母猫のお乳を飲むときに行っていた動きが由来です。
母乳を出やすくするために、子猫は前足で母猫のお腹をリズムよく押していました。
この経験が猫にとって安心感や心地よさと結びついており、成猫になっても同じ行動が残っているのです。
②リラックスしたいときに発動する本能
猫は、眠る前やリラックスしているときに、柔らかい毛布や飼い主の膝の上でふみふみすることがあります。
ゴロゴロと喉を鳴らしながら行うことも多く、これらの行動が同時に見られる場合、猫が非常に落ち着いた状態であることを示しています。
③巣を整える行動としてのふみふみ
ふみふみは、巣を整える本能的な行動の一つと考えられることもあります。
野生の猫は、寝る前に柔らかい草や土を整える習性があり、その名残として、家の中でも毛布やクッションをふみふみすることがあります。
④甘えたいときに見せる仕草
飼い主に甘えたいときも、猫はふみふみをします。
特に飼い主の膝やお腹の上でふみふみをしながらゴロゴロと喉を鳴らす場合、猫が飼い主を信頼し、心を許している証拠です。
これは、母猫に甘えていた頃の記憶と重なっていると考えられます。
⑤愛情不足
チュパチュパと同じように、特に子猫時代に十分甘えられなかった猫ほど、成猫になってもふみふみ行動が続くことがあります。
また、育った環境や性格によってもこの行動の頻度は異なります。
猫のチュパチュパとふみふみの注意点

猫のチュパチュパやふみふみは、基本的には愛らしい行動として見守るべきものですが、いくつかの注意点があります。
健康や安全面でのリスクを避けるため、飼い主はこれらの行動をしっかり観察することが大切です。
①布の誤飲
チュパチュパ中に布や毛布を噛みちぎると、誤って飲み込む危険性があります。
特に「ウールサッキング」と呼ばれる行動が見られる場合、布や糸などを飲み込んでしまい、腸閉塞などの消化器系のトラブルを引き起こす可能性があります。
このような場合は、布製品を猫の手の届かない場所に保管し、異常があればすぐに動物病院に相談しましょう。
②過剰なチュパチュパやふみふみ
チュパチュパやふみふみの頻度が異常に多い場合、猫がストレスを感じている可能性があります。
引っ越しや家族の増加、騒音など、環境の変化が原因になることが多いです。このような場合は、ストレスの原因を見つけ、安心できる環境を早急に整えることが重要です。
③爪のケア
ふみふみの際、猫の前足の爪が飼い主に引っかかり、思わぬ怪我につながることがあります。
特に膝やお腹の上でふみふみされるときは、定期的に猫の爪を切り、爪とぎの習慣をつけることでリスクを減らすことができます。
④他の健康問題の兆候
チュパチュパやふみふみが急に増えたり、以前はしなかったのに突然始まる場合、何らかの健康問題が隠れていることがあります。
過剰な行動が見られたら、ストレスだけでなく、病気が原因である可能性もあるため、獣医師に相談しましょう。
⑤行動を無理にやめさせるのはNG
これらの行動は猫にとって重要なストレス発散や安心感の手段であるため、基本的には無理にやめさせる必要はありません。
しかし、誤飲や健康リスクがある場合には、適切な環境調整や専門家のアドバイスを受けることが重要です。
猫のチュパチュパとふみふみは日常の中でよく見られる行動ですが、細かく観察し、異常なサインを見逃さないようにすることが飼い主の大切な役割です。適切なケアと環境づくりを行い、愛猫が安心して過ごせるようサポートしましょう。
猫のゴロゴロ、チュパチュパする意味と飼い主の対応方法についてのまとめ
本記事の内容は以上となります。
初めて猫を飼った時に聞くゴロゴロ、チュパチュパは可愛らしく、見ているだけでも猫の虜になってしまいますが、飼い主として注意深く観察することも重要です。
ゴロゴロ、チュパチュパ、ふみふみについて理解を深め、猫ちゃんと快適な暮らしを作っていきましょう。